八犬伝―東方八犬異聞― 第12話
昭市が信乃を撃った事件は、現八により銃の暴発ということで収められた。次第に血への渇望を抑えられなくなった琥珀は、ついに同僚の千歳に手をかけてしまい花街から姿を消す。重傷を負い、莉芳によって見琅館にかくまわれた信乃は、本来・・・
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昭市が信乃を撃った事件は、現八により銃の暴発ということで収められた。次第に血への渇望を抑えられなくなった琥珀は、ついに同僚の千歳に手をかけてしまい花街から姿を消す。重傷を負い、莉芳によって見琅館にかくまわれた信乃は、本来・・・
荘介そっくりの男が、昔の信乃を知っていたことから、毛野にその男との関わりを詰問される信乃。言い争う二人だったが、現八に水をかけられいさめられる。着替えをする中、一同は自分たちの体に同じような花の形をした痣があることを知る・・・
教会で、病に悩む信者たちの体に香油を塗る荘介と莉芳を眺めていた信乃は、金色の瞳をした美しい女・琥珀から声をかけられる。「香油の儀式に加わる資格がない」と言う彼女に、信乃は「神の癒しとご加護がありますように」と祈りを捧げる・・・
女学校への入学が決まった浜路は、男子禁制の寮で熊谷鈴と名乗る快活な少女と同室になる。その夜、浜路に頼まれた本を届けるため、寮までこっそりとやってきた信乃は、突然、悲鳴を上げて倒れてしまう。古那屋にかつぎ込まれた信乃は、「・・・
西部からの帰りの汽車で、信乃と荘介は、ひとりの青年と相席になる。夏にも関わらずなぜか冷え込むなか、信乃は青年に「雪のにおいがする」と意味ありげな言葉を投げかけるのだった。やがて汽車が季節外れの雪に包まれ、その青年・犬山道・・・
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